2010年2月18日木曜日

解説<5>學校リスト

解説<5>學校リスト

 今回の、公學校リスト作成に当たっての参考文献等については以下のも
 のを使用した。

① 台湾総督府職員録 昭和19年版
    この職員録には国民学校名と教職員名の記載があり、学校リストの
   基本となった。
         国民学校名は昭和19年3月現在としての記載なので、学校リストとし
   てはきわめてその全貌に近い。

② 各州の昭和16年4月の州報
   この州報は公學校から国民学校への移行について、どの公學校がど
   の国民学校になったか、その名称変更についてわかる。

③   各郷鎭から出版されている郷土誌
   各郷鎭市から出版されている郷土史には教育の項として、郷土の学
   校についての歴史が書かれている。その項は学校名の変遷について
   一応詳しく書かれているため、学校名の変遷については資料とはなる
   が、根拠となる史料に基づくものではなかった。
   学校沿革誌がある場合、それに基づいているのではないかという記載
   が多い。認可以前の「分離教室」の設置、教育所については、参考に
   なる。

④ 各学校のホームページ上の沿革
   各学校のホームページには学校の沿革として、学校史が掲載されてい
   るが、郷土誌に基づくものか、学校沿革誌が残っている場合、それに基
   づくものが記載されている。しかし、沿革誌に基づくもの以外は詳細の
   根拠がわからないことが多い。公學校、教育所と國民小學とを結びつけ
   る参考になる。   

⑤ 公報
   ここで言う「公報」とは台湾総督府府報、廰報、縣報、州報などである。
   学校の認可についての確定は「告示」をもって正式に認可、変更、廃止
   となるため、公報にて追跡作業を行った。
   認可、変更、廃止については逐一見ていくしかないが、変遷の根拠とな
   るため、きわめて重要である。
    
⑥ 『高砂族の教育』
   この文献には、教育所のリストがついている。このことから一応学校名
   のリストとしての参考になる。

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